■ 抄録・要旨
| ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)による県内河川の汚染原因を解明するため、35河川38地点の河川水について、PFOSとその前駆物質(N-EtFOSE、N-MeFOSE、N-EtFOSAA、N-MeFOSAA、PFOSAA、N-EtFOSA、N-MeFOSA、PFOSA、PFOSi)、及びPFOAとその前駆物質(8:2FTCA、8:2FTUCA)の濃度を調べた。また、以前高濃度のPFOSを検出した河川について、これらの物質の詳細調査を実施した。
PFOSA、PFOA、PFOSの検出割合が高く、前駆物質の多くはPFOS、PFOAよりも検出割合や濃度が低かった。河川水のPFOS、PFOA濃度は前回の調査(2006〜2007年)よりも低い地点が多かった。38地点のPFOS、PFOAの幾何平均濃度は、それぞれ15→5.9ng/L(-60%)、7.7→6.7ng/L(-13%)に減少した。詳細調査では、流入水路で最大780ng/LのPFOSが検出されたが、PFOSの前駆物質濃度は総じて低く、検出下限値未満の物質が多かった。
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